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【プロが解説】夏に特殊清掃が増える理由|孤独死の現場と不用品回収の実態

  • 2025.08.10

私たち不用品回収・特殊清掃の現場では、毎年夏になると依頼件数が一気に増加します。高温多湿な環境で腐敗が早く進むことはもちろんですが、その背景には、日本で深刻化する「孤独死」の現実があります。本記事では、業界のプロとして、最新の統計データを交えながら、なぜ夏に特殊清掃が増えるのか、そして孤独死が増える社会的背景について詳しくお伝えします。

パーチェスアンドプランニング代表竹内優貴

Purchase&Planning 代表
竹内 優貴

この記事の監修

遺品整理士協会認定 遺品整理
遺品整理士協会認定 遺品査定
特殊清掃センター認定 特殊清掃士
大阪府警本部 許可 古物商取得

大阪・兵庫を中心に遺品整理・不用品回収を18年行っているPurchase&Planning。業界の良いところ、悪いところ熟知しています。

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夏に特殊清掃が増える理由

特殊清掃の現場では、夏の依頼件数が他の季節と比べて大幅に増加します。理由は明確で、高温多湿な環境が腐敗を加速させるためです。気温が30度を超える日が続くと、亡くなってからわずか数日で強い臭気や害虫の発生が始まり、通常の清掃では対応できない状態になります。特に集合住宅では、臭気が隣室や共用部に漏れ、早急な対応が求められるケースが多発します。

ある業者の報告によれば、夏場(8〜9月)の特殊清掃依頼は他の月の5倍以上に達することもあるとのことです(atpress.ne.jp)。これは、現場で日々作業している私たちから見ても納得できる数字です。

孤独死が増加する社会背景

夏に特殊清掃が増えるもう一つの理由は、日本における孤独死の増加です。警察庁によると、2024年に自宅で一人暮らしの状態で亡くなり、発見が遅れた「孤立死」は全国で約7万6,020件。このうち65歳以上の高齢者が約5万8,044件を占め、全体の8割近くに上ります(asahi.com)。

高齢化の進行と単身世帯の増加が背景にあり、2024年時点で65歳以上の人口は3,625万人と過去最多、総人口に占める割合は29.3%に達しています(limpia.jp)。さらに高齢単身世帯は全世帯の13%を占め、地域での見守りが難しい状況が続いています(csc-mind.org)。

現場から見える「発見の遅れ」の実態

現場で作業をしていると、発見までの日数が長くなるほど汚染の範囲も拡大し、特殊清掃の工程も大掛かりになります。夏場は腐敗スピードが速いため、死後2〜3日で床や壁への体液の浸透が始まり、遺族や大家さんから「どうしてこんなに早く状態が悪化するのか」と驚かれることも少なくありません。

また、発見の遅れは近隣への臭気被害や害虫被害を招き、結果的に遺品整理や不用品回収、リフォームまで必要になるケースもあります。これが夏場に依頼件数が増える大きな要因です。


孤独死を減らすために

私たち業者が現場で感じるのは、「特殊清掃は最後の手段である」ということです。本来であれば、孤独死の発生自体を減らすために、地域コミュニティの活性化や行政による見守り体制の強化が必要です。また、近隣住民や親族が定期的に連絡を取るだけでも、発見までの時間を大幅に短縮できる可能性があります。


まとめ

夏は気温と湿度の影響で特殊清掃の必要性が急増しますが、その背景には孤独死の増加という社会課題があります。私たちプロは現場でその現実を目の当たりにしており、一件一件の作業に全力で取り組むと同時に、この問題を社会全体で考える必要性を強く感じています。


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