大型で中々、処分する機会が少ない冷蔵庫。
買い替えの場合は楽ですが、引越しでの処分や、遺品整理時の処分など、どのようにしたらいいのか分からない状況が多くあります。

それに加え、冷蔵庫は家電リサイクル法の対象となる製品。
つまり、法令で定められた手段で処分しなくてはなりません。

この記事では、冷蔵庫の処分方法と処分する際の注意点、処分方法をわかりやすく解説します。
この記事を参考に、自分に合った分方法を見つけて賢く冷蔵庫を処分してください。

冷蔵庫の処分方法

冷蔵庫は家電リサイクル法の対象品目であり、粗大ゴミとして処分することはできません 。

家電リサイクル法とは？

特定家庭用機器再生法（家電リサイクル法）は、一般家庭や事務所から排出されたエアコン、テレビ（ブラウン管、液晶・プラズマ）、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などの特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。

経済産業省：https://tinyurl.com/yusjtraq

家電リサイクル法は、とある経緯があり施行されました。
2004年に施行された法律ですが、それまでは埋め立てられて廃棄されていました。しかし、埋め立て地には限界があり、いつまでも埋め立て続けるわけにはいきません。

さらに、埋め立てられる廃家電には再び利用することができる有用な資源がたくさん含まれているので、有用な資源の再利用を促進し、廃棄物を減らすために、家電リサイクル法が誕生しました。

冷蔵庫のサイズ別処分費用（目安）

冷蔵庫は【家電リサイクル法】の対商品を処分するためには通常、「リサイクル料金」が必要になります。

それに加え、「収集運搬料金」も必要です。

「リサイクル料金」は処分する冷蔵庫のメーカーやサイズによって異なりますが、凡そ、下の表の金額になりますので参考にしてください。

冷蔵庫のサイズ	リサイクル料金（税込）
170L以下（主に一人暮らしの2ドア）	3,740円〜
171L以上	4,730円〜6,149円

それに加え、収集運搬料金は、冷蔵庫を引き取ってくれる業者や地域によって異なります。
大手家電量販店の場合、一般的には1,650円〜2,200円程度です 。
したがって、冷蔵庫の処分費用は合計で約5,000円〜8,000円が目安となります。

参考：
https://www.rkc.aeha.or.jp/recycle_price_compact.html

冷蔵庫の処分方法6選

買替えの場合：搬入時に引き取り

新しい冷蔵庫に買い替える場合は、購入先の店舗に古い冷蔵庫を引き取ってもらうことができます。
購入した量販店などで冷蔵庫を購入した際に、手続きをするだけですので手続きが簡単なことがメリットと言えるでしょう。

忘れていけないのは、リサイクル料金や収集運搬料金の支払いは必要です。
また、店舗によっては買換えキャンペーンなどでポイントや値引きなどの特典がある場合もありますから、確認を忘れずに。

リサイクル料金は、一般財団法人家電製品協会のホームページから確認出来ますので、一度御覧ください。

家電リサイクル料金表コンパクト

処分のみする場合：購入店に回収依頼

買替えではなく処分のみをする場合は、処分する製品を購入したお店に引き取りを依頼しましょう。

購入店がわかっていれば手続きが簡単ですが、リサイクル料金や収集運搬料金の支払いは必要です。

一方で、購入店がわからない場合は、お近くの家電量販店へ確認をしましょう。

量販店名	搬入・搬出費用	ホームページ
ヤマダ電機	2,750円〜8,800円	https://tinyurl.com/ylb3j36a
ビックカメラ	0円〜4,400円程度	https://tinyurl.com/ymdd9yfw
ノジマ電機	5,390円~6,380円 リサイクル料金込	https://tinyurl.com/yoj7b4hn
ヨドバシカメラ	2,200円	https://tinyurl.com/ysmkogm5

処分のみの場合は、断られてしまう可能性もありますので、事前に確認することを忘れずにしてください。

自治体へ問い合わせ

購入店がわからない場合や遠方の場合は、お住まいの市区町村に問い合わせて処分という方法も検討できます。

市区町村ごとに方法が異なりますが、一般的には家電リサイクル券を購入して指定された回収場所に持ち込むか、有料で自宅まで回収してもらうかのどちらかです。

このパターンの場合は、郵便局でリサイクル券というものを購入が必須です。

ご自身で搬出することができる場合は、指定の場所に持ち込む必要があります。

一方で、ご自身で搬出が出来ない場合は、資格のある廃棄業者へ連絡しなければなりません。
お住まいの地域で業者を探す必要があります。

ネットオークションやフリマアプリを利用する

直近5年以内で問題なく稼働、酷い破損などがない場合は、ネットオークションやフリマアプリを利用して売却することもできます。

無事に売買をすることができて、収入を得られる可能性があります。
しかし、フリマアプリを利用したときの手数料や
販売できた冷蔵庫を送付するときの料金がかかる点、また、送付時の梱包する手間が大変なことを忘れないようにしましょう。

リサイクルショップで買取り

使用感が少なく、まだまだ使える冷蔵庫は、リサイクルショップでの買取を検討することができます。
主に発売から5年以内のものが買取対象となることが多いようですから、年式も合わせて確認しましょう。

コチラは、大阪市内のリサイクルショップの口コミが良いところをピックアップしました。

一度問い合わせしても良いかもしれませんね。

不用品回収業者への依頼

さて、最後に最も簡単な処分方法である、不用品回収業者への依頼方法です。

次のような条件が当てはまる方は、ぜひ検討してみてください。

・発売から【5年以上】経ってしまった古いモデルの製品である場合

・破損や汚れ、付属品が揃っていない場合

・体力的に、取り外しや、搬出作業ができない場合

・処分したい日までに余裕がない場合（家屋の取り壊しや、引っ越しなど）

ただ、注意点もいくつかあり、例えば、<<【資格】があるかどうか>>キーポイントになります。

【資格】というのは、各都道府県の公安委員会や県警が許可をする「古物商許可」や市町村レベルの「一般廃棄物許可」が該当します。

もちろん、当社Purchase&Planningは、大阪府警察が許可する「古物商許可」を取得し事業をおこなっています。

参考：大阪府警ホームページ
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/tetsuduki/ninkyoka/1/1/kobutsu_shinki/3684.html

一方で、無許可営業をしている業者や、「無料回収」を謳い営業している業者も多く存在し、近年消費者センターへの苦情が後を絶えません。

そのような業者については十分に注意をし、複数社からしっかりと見積もりを取ることを忘れないようにしてください。

FAQ

冷蔵庫の粗大ゴミの処分方法について、よくある質問と回答をまとめました。冷蔵庫を処分する際に知っておきたいポイントや注意点を、わかりやすく回答します。

Q1. 冷蔵庫は粗大ゴミとして出せるのか？

A1. 冷蔵庫は粗大ゴミとして出すことができますが、自治体によって出し方や料金が異なります。一般的には、事前に粗大ゴミ受付センターに電話やインターネットで申し込みをして、指定された日に指定された場所に出す必要があります。また、冷蔵庫はフロンガスを含んでいるため、フロンガス回収料金が別途かかります。料金は自治体や冷蔵庫のサイズによって異なりますが、平均的には1台あたり5000円から10000円程度です。

Q2. 冷蔵庫を回収する前にするべきことは何か？

A2. 冷蔵庫を粗大ゴミとして出す前にするべきことは以下の通りです。

• 冷蔵庫の中の食品や飲料をすべて取り出す。
• 冷蔵庫の電源を切り、ドアを開けて氷や霜を溶かす。
• 水受け皿や棚などの取り外し可能な部品を外して洗う。
• 冷蔵庫の内外を水拭きして乾かす。
• ドアに鍵やテープなどでロックしないようにする。
• フロンガス回収用のシールを貼る（自治体によっては不要）。

Q3. 冷蔵庫を粗大ゴミとして出さずに処分する方法は何か？

A3. 冷蔵庫を粗大ゴミとして出さずに処分する方法は以下のようなものがあります。

• 新しい冷蔵庫を購入した際に古い冷蔵庫を引き取ってもらう。
• リサイクルショップや買取業者に売る。
• ネットオークションやフリーマーケットで売る。
• 知人や親戚に譲る。
• ボランティア団体や福祉施設に寄付する。
  これらの方法は、粗大ゴミとして出すよりも安く、または収入になる場合があります。ただし、冷蔵庫の状態や需要によっては、引き取ってもらえない場合や費用がかかる場合もあります。また、フロンガス回収料金は別途支払う必要があります。詳しくは各業者や団体に問い合わせてください。

まとめ

冷蔵庫の処分方法は多岐にわたりますが、家電リサイクル法に基づいた正しい方法で処分することが大切です。自分の状況や冷蔵庫の状態に合わせて、最適な方法を選びましょう。