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冷蔵庫を処分する前に知っておきたい!環境への意外な影響とは?

  • 2025.08.17

「冷蔵庫を買い替えるから、古いものを処分しないと…」

そう考えているあなた。冷蔵庫はただの家電ではなく、処分方法を間違えると環境に大きな負荷をかけてしまうことをご存知でしょうか?

今回は、冷蔵庫を正しく処分しないことで発生する環境問題と、私たちができることについて解説します。

パーチェスアンドプランニング代表竹内優貴

Purchase&Planning 代表
竹内 優貴

この記事の監修

遺品整理士協会認定 遺品整理
遺品整理士協会認定 遺品査定
特殊清掃センター認定 特殊清掃士
大阪府警本部 許可 古物商取得

大阪・兵庫を中心に遺品整理・不用品回収を18年行っているPurchase&Planning。業界の良いところ、悪いところ熟知しています。

お見積もりは、どこでも無料ですので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。


冷蔵庫が環境に与える2つの大きな負荷

冷蔵庫の処分が環境問題に直結するのには、主に2つの理由があります。

1. フロンガスの放出

冷蔵庫やエアコンには、内部を冷やすための冷媒としてフロンガスが使われています。このフロンガスは、地球温暖化やオゾン層破壊の原因物質であり、二酸化炭素の数百〜数万倍もの温室効果を持つと言われています。

冷蔵庫を不法投棄したり、知識のない業者が不適切に解体したりすると、フロンガスがそのまま大気中に放出されてしまいます。これが、地球温暖化を加速させる大きな原因の一つです。

フロンガス:地球温暖化とオゾン層破壊の元凶

冷蔵庫やエアコンの内部には、冷却機能を保つための冷媒としてフロンガスが使用されています。 フロンガスには、大きく分けて2つの種類があり、それぞれ異なる形で環境に悪影響を及ぼします。

1. オゾン層を破壊する「特定フロン」

かつて主流だったCFC、HCFCなどの特定フロンは、大気中に放出されると上空のオゾン層を破壊します。オゾン層は、太陽からの有害な紫外線を吸収し、私たち人間や生態系を守る役割を担っています。オゾン層が破壊されると、紫外線が地上に届きやすくなり、皮膚がんや白内障のリスクが高まるなど、健康被害につながります。

2. 地球温暖化を加速させる「代替フロン」

特定フロンの代替として開発された**代替フロン(HFC)**は、オゾン層を破壊しません。しかし、二酸化炭素の数百倍から数千倍という非常に高い温室効果を持っています。冷蔵庫が不適切に処分されると、この代替フロンが大気中に放出され、地球温暖化をさらに加速させてしまうのです。

このフロンガスは、冷蔵庫本体のコンプレッサー(圧縮機)や断熱材であるウレタンフォームの中に含まれています。そのため、専門の設備を持つリサイクル工場でなければ、安全に回収・処理することはできません。

オゾン層とは?地球を守る天然のバリア

オゾン層は、地上から約10~50km上空の成層圏に存在する、オゾン(O₃)という気体が濃くなった層のことです。

このオゾン層は、太陽から降り注ぐ有害な紫外線の大部分を吸収し、地上の生物を守るフィルターのような役割をしています。もしオゾン層がなければ、強い紫外線が直接地上に届き、多くの生物が生きられない環境になってしまいます。

フロンガスがオゾン層を破壊するメカニズム

冷蔵庫の冷却に使われるフロンガスは、大気中に放出されると分解されずにゆっくりと上空へ移動します。成層圏に達したフロンガスは、強い紫外線によって分解され、塩素原子を放出します。

この塩素原子が、オゾン(O₃)から酸素原子(O)を奪い、オゾンを破壊していきます。一度オゾン分子を破壊した塩素原子は、また別のオゾン分子を破壊するため、連鎖反応が起こり、ごく少量のフロンガスでも大量のオゾンを破壊してしまうのです。

この結果、南極の上空を中心に、オゾン層が薄くなる「オゾンホール」が発生しました。

オゾン層が破壊されるとどうなる?私たちの生活への影響

オゾン層が破壊されて地上に降り注ぐ紫外線(UV-B)が増加すると、私たちの生活に以下のような悪影響が出てきます。

1. 人間の健康への影響

  • 皮膚がんの増加: 紫外線を浴びることで、皮膚細胞のDNAが損傷し、皮膚がんのリスクが高まります。
  • 白内障・失明のリスク: 目の水晶体が損傷し、白内障になる人が増えると言われています。
  • 免疫機能の低下: 紫外線を過剰に浴びることで、体の免疫力が弱まり、感染症にかかりやすくなります。

2. 生態系への影響

  • プランクトンへのダメージ: 海の生態系の食物連鎖の基盤であるプランクトンが、紫外線によって減少します。
  • 農作物への影響: 作物の成長が阻害され、収穫量が減少する可能性があります。

2. 貴重な資源の埋め立て

冷蔵庫は、鉄、銅、アルミニウム、プラスチック、ガラスなど、再利用できる貴重な資源の宝庫です。

もしこれらの資源をただのゴミとして埋め立ててしまうと、新しい製品を作るために、再び自然から資源を採掘し、加工しなければなりません。これは、森林伐採や地下資源の枯渇、そして製造過程で発生する膨大なエネルギー消費につながります。

貴重な資源の宝庫:冷蔵庫のリサイクル

冷蔵庫は、その製造に様々な貴重な資源が使われています。不法投棄されたり、埋め立てられたりすると、これらの資源が無駄になってしまいます。

1. 多様な金属資源

冷蔵庫の本体にはが最も多く使われていますが、モーターや配線には、コンデンサーや放熱器にはアルミニウムといった非鉄金属も多く使われています。これらの金属は、それぞれ純度の高い状態で回収・精製され、再び自動車や家電製品の原料として再利用されます。

2. 再生可能なプラスチック

冷蔵庫のドアや庫内のケース、外装には、さまざまな種類のプラスチックが使われています。これらも粉砕・選別され、自動車部品パレットなどに生まれ変わります。適切な分別を行うことで、新たな石油資源の使用量を減らし、持続可能な社会に貢献します。

3. 有効活用されるウレタンフォーム

フロンガスを抜き取った後のウレタンフォームも、以前はただ捨てられていました。しかし、現在では粉砕して圧縮し、固形燃料(RPF)として再利用される取り組みが進んでいます。これは、プラスチックや古紙などの廃棄物をリサイクルした燃料で、石炭の代替燃料として工場などで活用されています。

このように、冷蔵庫は解体・分別することで、多くの部品が新たな資源として生まれ変わる「資源の塊」なのです。


家電リサイクル法が環境を守る仕組み

このような環境負荷を減らすために制定されたのが「家電リサイクル法」です。

この法律は、消費者、小売業者、製造業者・輸入業者がそれぞれの役割を果たすことで、冷蔵庫をはじめとする特定の家電製品を正しくリサイクルする仕組みを作っています。

  • 消費者: 冷蔵庫の処分時にリサイクル料金を負担します。
  • 小売業者: 消費者から不要になった冷蔵庫を引き取ります。
  • 製造業者: 引き取った製品を適切にリサイクルします。

この仕組みがあるからこそ、冷蔵庫のフロンガスを専門の施設で安全に回収・処理し、貴重な金属やプラスチックを再利用することができるのです。

まとめ

冷蔵庫の処分は、単なる不用品の片付けではありません。フロンガスの回収・処理を専門に行う正しい業者に依頼することが、私たちの健康を守り、地球の未来を守るための重要な行動なのです。

【当社の不用品回収サービスについて】 当社では、家電リサイクル法に基づき、フロンガスの回収設備が整ったリサイクル工場と提携し、お客様の冷蔵庫を適切に処理しています。安心してお任せください。

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