【業者が教える】畳の捨て方 5選
- 2024.08.14
畳は、自治体の不燃ごみの規定サイズ内であれば、不燃ごみとして捨てることができます。
畳のサイズは、畳の種類や、物件(お部屋の広さ)自治体によって異なりますが、一般的には、縦・横・高さのいずれかが30cm以下であれば、可燃ごみ・もしくは不燃ごみとして捨てることができます。
この記事では、時間と体力に余裕のある方向けの処分方法、タイミング別、ビジネスマンのように時間がない方向けに分けて処分方法をご案内してます。
ご自身の使える時間と体力に合わせ処分の方法を検討してみてください。
それぞれの方法のメリットとデメリットを比較してみましょう。
Purchase&Planning 代表
竹内 優貴
この記事の監修
遺品整理士協会認定 遺品整理士
遺品整理士協会認定 遺品査定士
特殊清掃センター認定 特殊清掃士
大阪府警本部 許可 古物商取得
大阪・兵庫を中心に遺品整理・不用品回収を18年行っているPurchase&Planning。業界の良いところ、悪いところ熟知しています。
お見積もりは、どこでも無料ですので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
畳の種類を確認
昔ながらの:わら床
わら床は昔ながらの畳床で、乾燥した稲わらを圧縮し縫い付けたものです。昔から稲わらの再利用方法ということもあり一般的に広く使われていましたが、今は利用減少となっています。
踏んだときの感触や床板に落ち着く感覚は、昔から親しまれてきた畳そのものです。ただし、建材床と比較するとカビの発生、劣化、対湿気などに関して弱い部分があるため、しっかりと対策する必要があるでしょう。
近年は、わら床自体の生産が少なくなっていますので、価格も高価になっています。
スタイロ床
わらサンド床(スタイロ床)とは、稲わらの間にポリスチレンフォームを挟んだ畳床のことです。表面が稲わらなので、わら床と似たような触り心地になります。
わらサンド床はボリスチレンフォームを使用しているため、軽くて断熱性に優れているのがメリットです。わら床よりも稲わらの量が少ない分、ダニの発生にも悩まされにくいでしょう。
Ⅰ型建材床
わら床は稲わらを材料としていますが、Ⅰ型建材床はインシュレーションボードを使用しています。インシュレーションボードとは、チップ木片(オガクズ状のチップ)を圧縮し固めたものです。感触はわら床に近く、畳床として使用しても大きな違和感はありません。
Ⅰ型建材床は稲わらを使用していないため、わら床と比べるとダニの発生率は軽減されるでしょう。また加工しやすく、耐久性にも優れていることから、現在の畳床の主流となっています。
Ⅱ型建材床
上記のインシュレーションボードを上部に、ポリスチレンフォームを下部に縫い付けたタイプの畳床です。比較的安価で断熱性に優れていますが、通気性に乏しいという特徴があります。
畳本体が軽いため、床板への重量を軽減できるでしょう。施工者にも優しい設計となっているため、マンションなどの集合住宅では利用頻度が高い傾向にあります。また安価な点もあり、現代の畳として広く使われています。
しかしながら、ポリスチレンフォーム面に縫い付けて畳表を張り付けるため、張り替えにはあまり向きません。張り替え可能なものとそうでないものがあること、張り替え回数にも左右されることを覚えておきましょう。
Ⅲ型建材床
Ⅲ型建材床は、インシュレーションボードの間にポリスチレンフォームを挟んだものです。わら床よりも安価で加工しやすく、軽量で扱いやすいという特徴があります。湿気にも比較的強いため、虫が発生しにくいのも利点です。
ただし、ポリスチレンフォームを使用している分、耐久性に乏しいという欠点もあるでしょう。稲わらを使用した畳床よりも寿命が短いため、交換のサイクルも早めとなります。
時間と体力に余裕のある方向けの処分方法
不燃ごみや、可燃ごみとして処分する
多くの自治体では畳を30cm以下まで分解すれば、可燃ごみや不燃ごみとして処分できます。
しかし、大きく30cmが超える場合は、処分できない場合があるので、お住まいの地域のルールを確認しましょう。
また、畳はかなり丈夫なため、藁床で作られている畳は、処分も一苦労。あまりおすすめはできません。
自治体の粗大ゴミ回収へ依頼
粗大ゴミ回収への依頼は、自治体の指定する方法に沿って処分する方法です。
この方法のメリットは、比較的安価に処分できることです。
デメリットは、回収日が限られており、さらに当日朝決められた時間帯に外まで搬出しなければならない点です。
料金は畳の大きさや重量によって異なりますが、数百円から数千円程度かかる場合が多いと言われています。
また、申し込みや受け取りの手続きが必要ですし、日程や回収時刻まで限られています。
市・区 | 畳の処分金額(円) | 参照リンクの表記 |
---|---|---|
大阪市 | 700 | 大阪市のホームページへ |
札幌市 | 500 | 札幌市のホームページへ |
仙台市 | 記載なし | 仙台市のホームページへ |
横浜市 | 1,000 | 横浜市のホームページへ |
新宿区 | 400 ~ 1,300 | 新宿区のホームページへ |
名古屋市 | 1,000 | 名古屋市のホームページへ |
福岡市 | 500 | 福岡市のホームページへ |
この表は、主要都市の畳回収金額の目安です。料金は変わる可能性がありますので、最新の情報を確認してください。
フリマアプリやネットオークションを利用する
ヤフオクや、メルカリなどで不要な畳を売っても良いのではないでしょうか?
買い手が見つかれば、処分とともに売上が見込めることが魅力的ですが、デメリットもあり、手数料や送料、梱包の手間、がかかることです。
しかし、畳の場合はデザイン性のあるものなど、特定の需要があるもの以外は売れない場合がほとんどです。
売れる場合でも、
フリマアプリやネットオークションの利用をすると、オークションサイトの利用料金や、フリマアプリの使用料として、売り上げの何%かを使用しているアプリやオークションサイトへ支払わなければなりません。
大手のyahooオークションであれば8.8%~10%+システムの利用料がかかる場合もあります。
参考:yahooオークション|出品者にかかる利用料
他には、メルカリが有名ですがこちらも10%がかかります。他にはライセンス手数料などもかかる場合があるため、出品するものについてしっかり検討しましょう。
参考:メルカリ|メルカリはものを売るのにお金がかかる?
どちらにせよ、商品の状態や需要によっては、売れない場合もあります。
家に置いておく余裕がある場合に限るでしょう。
また、送料などを検討せず出品してしまうと、大きく損をしてしまうケースが散見していますから、その点も注意が必要です。
リサイクルショップで買い取ってもらう
リサイクルショップで買い取ってもらう方法は、畳を店舗に持ち込んだり出張査定してもらったりする方法です。
デザイン性の高いものや、ブランド価値がある品物であれば買取してもらえる可能性が高いですが、ネットショッピングやホームセンターで購入したようなものだと、希望の金額にならない場合がほとんどです。
また、使用感がある場合は、リサイクルショップ側も、お客様側も使用感があるものを購入したくはないですよね。
買い取り価格は、状態や需要によって決まりますが、新品に比べて大幅に下がる場合がほとんどです。
「売れたらいいな。」くらいの気持ちで良いのではないでしょうか?
時間に余裕がない方は不用品回収業者への依頼がおすすめ
時間に余裕がない方は、不用品回収の事業者に依頼するのが一番手っ取り早い方法です。
不用品回収の事業者は、畳だけでなく他の不用品も一緒に回収してくれるので、まとめて処分することができます。また、24時間365日対応しているところも多く、急な引越しや片付けにも対応してくれます。
不用品回収の事業者に依頼するメリットは以下の通りです。
– 自分で運び出す必要がない
– すぐに処分できる
– 畳以外の不用品もまとめて処分できる
不用品回収の事業者に依頼するデメリットは以下の通りです。
– 粗大ゴミによる処分に比べ料金が高い
– 悪徳業者やボッタクリ業者に注意しなければならない
不用品回収の事業者に依頼する場合は、料金やサービス内容を事前に見積もりしてもらい、契約内容をしっかり確認しましょう。また、信頼できる業者を選ぶために、口コミや評判をチェックしたり、許可証や保険証を提示してもらったりすることも大切です。
不用品回収業者の選定
この章では、不用品回収事業者を選ぶときに注意したいことについてお話ししたいと思います。
不用品回収事業者は、家庭で不要になった畳や家電などを引き取ってくれるサービスのことです。引越しや模様替え、断捨離などの際に利用する人も多いでしょう。
しかし、不用品回収事業者には悪質な業者も存在します。無料回収を謳っておきながら、後から高額な料金を請求したり、不用品を適切に処分せずに不法投棄したりするケースも珍しくありません。
そうならないためには、不用品回収事業者を賢く選ぶ必要があります。では、どうやって選ぶのでしょうか?次の4つのポイントに絞ってみました。
1. 口コミや評判をチェックする
2. 料金やサービス内容を明確に確認する
3. 許可証や保険に加入しているか確認する
4. 複数の業者から見積もりを取る
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1. 口コミや評判をチェックする
不用品回収事業者を選ぶときには、口コミや評判をチェックすることが大切です。口コミや評判は、実際に利用した人の感想や評価なので、業者の信頼性やサービスの質を知ることができます。
口コミや評判をチェックする方法は、Google mapのサービスで検索することがおすすめ。
このような形で見れるので、参考にしましょう。
2. 料金やサービス内容を明確に確認する
不用品回収事業者を選ぶときには、料金やサービス内容を明確に確認することも重要です。
明確でない場合は、後で思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
電話やメール・LINEなどのSNSだけでの判断はやめておきましょう。
訪問の出張見積もりをしっかり行い、通路の幅、エレベーターの有無、それらの要因により金額がかわります。
大手不用品業者の口コミを見ると、
・電話での見積もりでは、10,000円と言われたが、当日搬出まで終わった段階で30,000円と言われた。
・コールセンター、見積もりに来た方、実際に荷物を引取りにきた方の全員が言ってることに違いがあって後味悪いです。
・相場の2倍以上の請求をしようとすると悪徳業者。 従業員の接客態度も横柄で教育がなっていないと感じました。 見積もりの時に、勝手に押し入れの中を覗き見たりする業者です。
このような口コミが見られます。不用品回収業者は、お客様のご自宅に上がることがほとんどですから、しっかりと確認をしましょう。
3. 許可証や保険に加入しているか確認する
不用品回収事業者を選ぶときには、許可証や保険に加入しているか確認することも必要です。
許可証や保険に加入していない業者は、不用品の処分方法や作業の安全性に問題がある可能性があります。
安全性とは、回収された不用品が適切に処分をされるのか?を指します。
不用品として回収されたものは基本、リユースされたり、処分場に持ち込まれて処分されます。
しかし、許可がない業者の場合、処分にお金がかかるため不法投棄する業者も一定数いるようです。
そのような会社に依頼をしないよう、注意するためにはホームページ上やパンフレットで確認をすることをおすすめします。
4. 複数の業者から見積もりを取る
不用品回収事業者を選ぶときには、複数の業者から見積もりを取ることもおすすめです。複数の業者から見積もりを取ることで、料金やサービス内容を比較することができます。
複数の業者から見積もりを取る方法は、インターネットで一括見積もりサイトを利用することや、直接電話やメールで問い合わせることなどがあります。
次のようなポイントをしっかり業者へ伝えてください。
– 不用品の種類や量を把握しておく
– 必要な情報を正確に伝える(エレベーターの有無・段差の有無など)
– 見積もりを取った後に他の業者からも見積もりを取ることを伝える
– 見積もりを取った後にすぐに契約しない
以上、不用品回収事業者を選ぶためのポイントをご紹介しました。
不用品回収事業者は多数存在しますが、すべてが信頼できるわけではありません。無料回収に騙されず、口コミや評判、料金やサービス内容、許可証や保険、見積もりなどをしっかり確認して業者を選定してください。
まとめ
畳を不燃ごみとして処分: 費用はかからないが、サイズに要注意。
自治体に問い合わせる: 安心して処分ができ、価格も安いが、回収日まで待たなければならず、搬出もかなりの手間である。
フリマアプリやネットオークションを利用: 売上金が見込めるが、オークションやアプリ使用の手数料のほか、梱包作業、さらに送料などもかかる。
リサイクルショップで買い取ってもらう: 状態がよくブランド畳などの場合は売上金が見込めるが、買い取り価格が低い場合もあり、状態が悪ければ逆に費用がかかる場合もある。
時間に余裕がない場合は、
不用品回収の事業者に依頼: すぐに処分でき、日程も調整しやるいが、費用がかかる。
これらの詳細な情報を解説してきました。畳の処分方法を選ぶ際には、自分の状況(畳の種類、予算、時間など)に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。また、不用品回収業者を利用する場合は、料金やサービス内容をしっかり確認し、信頼できる業者を選び、効率的に畳を処分してみてください。
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