不用品と遺品は違うの?
- 2023.02.24
家族や身近な人が亡くなったときには、その人が生前使っていたものや大切にしていた物が多く残されます。
ある人から見れば、もう必要無くなった「物」でしかないかもしれません。しかし、故人と関わりが合った人にとっては、大切な「遺品」なのです。
しかし、故人の遺品のすべてをそのまま保管するというのは、難しい場合がほとんどです。誰でも遺品整理をしなければなりません。
遺品整理は、関わりがあった人だけで行う場合もあるでしょう。しかし、気持ちの整理が付ききらず片付けていても、一つずつの遺品に立ち止まってしまうということが多いのではないでしょうか。
そのようなときは、整理を依頼できる業者を利用することをおすすめします。
必要なくなったものを整理したり、片付けたりする業者には、遺品整理業者と不用品回収業者があります。
今回は、遺品整理をするときに、遺品整理業者と不用品回収業者のどちらに依頼すれば良いのか、それぞれの違いなどについて詳しく解説したいと思います。
扱い方の違い
遺品と不用品は、確かに部屋にある「物」という点では同じです。遺品も不用品も使わなくなったり、必要なくなった「物」です。
しかし遺品を整理するときには、単に必要か必要でないかだけではなく、亡くなった人への想いや悼む気持ち、遺された人の悲しみや喪失感が大きく影響します。故人と生前、どのような関わりがあったかも遺品整理には大きく影響するでしょう。
このため、遺品を整理するときは、単に必要か必要でないないかを判断するだけではなく、故人への想いや、遺された人にとってどのような物なのかを大切に取り扱う必要があるのです。
つまり、遺品は物としてだけ扱うのではないということです。
遺品整理と不用品回収の何が違うのか
ここからは、遺品整理と不用品回収について、何が違うのかを少し詳しく説明したいと思います。
遺品整理と不用品回収の違いを知ることで、亡くなった人が使っていたけれど、必要なくなった物や遺していった物をどのように整理して、どちらの業者に依頼すれば良いのかわかるはずです。
また遺された人の気持ちが落ち着く方法も見出せることでしょう。
遺品整理
遺品整理とは、亡くなった人が遺した物のうち、残された人が引き続き保管することができないものを処分する作業のことです。
遺品のなかには、相続したり、そのまま故人を身近に感じるために使い続けるものもあります。しかし、なかには供養が必要であったり、保管することが難しく処分しなければならないものもあります。
また遺品整理は、亡くなった人との思い出を整理する作業でもあります。遺された人が故人への想いに馳せることで、故人を偲び、また遺された人の悲しみや喪失感と向き合いながら、気持ちの整理をする時間でもあるのです。
このため、持ち主が亡くなったからと言って、無機質に不用品と決め付け、単に物を処分したり不用品の有無を確認するだけの作業ではありません。
しかし、不用品としての処分も必要であり、処分するものについては、自治体などのルールに従う判断も必要になります。
このように遺品整理は、単に物を整理して、ルールに従って処分するだけの作業ではないのです。
不用品回収
不用品回収とは、必要なくなった物や使えなくなった物を処分する作業です。また分別する作業です。
整理や片付けで出た必要なくなったものを、まとめて引き取ってもらうことを不用品回収という場合が多いです。
不用品回収では、回収してもらうすべての物が必要なくなった物として取り扱われます。
このため、整理や分別の作業は含まれない場合が多いです。
すでに必要なくなったと判断された物を引き取ってもらう作業だと考えるとわかりやすいでしょう。
遺品整理を業者に任せるときには
では遺品整理は、遺品整理業者と不用品回収業者のどちらに依頼すると良いのでしょうか。
例え遺品であっても、遺族や故人と関わりのない人にとっては、単に必要なくなった「物」でしかありません。
このため、遺品を処分するときには、遺品整理業者と不用品回収業者のどちらもに依頼することができます。
ここからはそれぞれの違いについて、お話したいと思います。
遺品整理業者の場合には
遺品整理業者は、必要なくなった物を整理し、不用品として回収してくれます。また必要であれば清掃を行なってくれる場合もあります。
しかし遺品整理業者の場合は、依頼された部屋にある物はすべて、故人が大切にしていた物として取り扱ってくれます。
故人を悼みながら作業を行い、遺された人の悲しみや喪失感に寄り添いながら作業を進めてくれるのが遺品整理業者なのです。
もちろん、不用品として回収するものは、自治体などのルールにきちんと則ります。さらに、買い取りを行なってくれる業者もあります。
また、遺品整理業者のなかには、遺品の取り扱いに対する専門的な知識と技術を持つ「遺品整理士」が在籍している業者もあります。
遺品整理業者は、必要なくなった物を整理し、回収または買い取りなどをしてくれる業者というだけではなく、故人や遺族の気持ちに寄り添う作業をしてくれる業者なのです。
不用品回収業者の場合
不用品回収業者は、部屋の中ですでに分別された不用品を回収する作業を依頼することができます。このため、遺品であっても、日常生活の中で出た不用品であっても、隔てなく回収を依頼することができます。
多くの場合、不用品回収業者は、すでに分別された不用品を回収するのみを引き受けます。このため、整理や分別は自分で行なっておく必要があります。
遺品の中で探していた物があったり、間違えて大切な遺品が分別されていても、不用品回収業者の作業では、気付くことができません。
まとめ
ここまで、遺品整理をするときに、遺品整理業者と不用品回収業者のどちらに依頼すれば良いのか、遺品整理業者と不用品回収業者の違いなどについて詳しく解説しました。
遺品整理業者は、故人や遺族の気持ちに寄り添い、遺品を整理し、不用品を回収してくれます。一方、不用品回収業者は、遺品であっても必要なくなった「物」として回収してくれます。
遺品整理をどの業者に依頼すれば良いのかわからないときには、故人を思い偲ぶとき、遺された物と人に寄り添って、整理や処分の作業を共に行なってくれる遺品整理業者に依頼してみてはどうでしょうか。
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